2008年8月19日

黒部川の黒い泥、今年も・・・

 「連携排砂(はいさ)」という言葉をご存じだろうか。2つのダムが「連携」して土砂を吐き出すことだ。富山県の黒部川では、今年6~8月、連携排砂によってダム湖にたまった32万m3の黒い泥が流れ下った。

 日本有数の清流・黒部川には、「クロヨン」こと黒部ダムの下流に、関西電力の出し平(だしだいら)ダムや国土交通省の宇奈月ダムがある。いずれも 通常ゲートとは別に、土砂を吐き出す「排砂ゲート」を持つ。ダム湖に蓄積した土砂を排出すれば、貯水量が増えて発電能力が向上し、海岸浸食を抑制すると期 待された。

 ところが、2001年から出し平ダムと宇奈月ダムが連携排砂を始めたところ、ダム湖底でヘドロ化した土砂が下流や日本海に流れ込み(上)、漁業被 害が深刻化した。同年、沿岸漁民17人とワカメ栽培組合が排砂差し止めとゲート年中開放を求めて関西電力を提訴。国の公害等調整委員会はワカメとの因果関 係を認めたが、関電は根拠無しと請求の棄却を求めている。原告は、2001年以降、沿岸流の方向である河口東側のヒラメ漁獲量が西側の5分の1に落ちてい るとして魚との因果関係も主張している。

 「毎年ボディーブローのように効いている。今後は宇奈月ダムの提訴も視野に入れたい」と原告団の佐藤宗雄・入善漁協理事。6月に結審し、判決は11月に下される。

エコと同様に考えなくてはいけない問題は、環境汚染についてでしょう。地球の環境問題が深刻化しているのは、温暖化が原因によるものだけではありません。このように環境が破壊されることによって、その土地の生態系が崩れ、人にも甚大な被害を及ぼす可能性があるのです。エコだけを考えるのではなく、これからは地球環境についても頭に入れて、考えてみましょう。

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