2008年9月7日

食の土壌の危険性

世界の農地が浸食や砂漠化で失われていく。恵みの大地を取り戻すために有効な手立てはあるのか--。「ナショナル ジオグラフィック日本版」9月号では、その答えを探して世界中の「土壌」がさらされている厳しい現実をレポートした。

巨大なトラクターが轟音をたてながら、トウモロコシ畑を走っていく。米国中西部のウィスコンシン州で開かれた試乗会の会場は大盛況。ハイテク制御の新型トラクターを見て、集まった農場主たちは顔をほころばす。

だが、耕作を助けるはずの機械が、長い目で見れば、母なる大地を痛めつけてしまうのかもしれない。この世界有数の沃野は、水や空気をたっぷり含ん だ、やわらかな表土に覆われている。重い農機が通ると、土の中の水分が押し出され、地盤が踏み固められて、石のようにかたくなってしまう。「圧密」と呼ば れる現象だ。

地面がかたくなると、植物が根を張れなくなるだけでなく、雨水が地中にしみこまずに表面を流れて、土を浸食する。圧密が地下深くまで及べば、元に戻 すのに何十年もかかる場合もある。農機メーカーは、巨大なタイヤを採用して加重を分散させたり、衛星で制御して走行ルートを制限したりと、各種の対策を とっている。それでも、大型の農機を使う経済力のある国々では、圧密は深刻な問題となっている。

土壌がしっかりしていないと、食物となるべき農作物が育たず、問題視されるべき点の一つとなります。食物がなければ、飢饉さえ起こってしまうかもしれないのです。

エコのニュース | NEWSブログ | 世界遺産 | 映画

  • ニュースRSS - 2012-04-16 - 20:03 エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県) - 日テレNEWS24: エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県)日テレNEWS24FBCのキャラクターピントンが、県内のエコ活動を紹介するエコピントンだ。 きょうは不要... http://t.co/RQu0RvB9 18:01 エコな「ソ...
    12 年前
  • スペイン・バルセロナ「カタルーニャ音楽堂」 - スペインのバルセロナにある「カタルーニャ音楽堂」の世界遺産についてご紹介いたします。 ここはコンサートホールとして建設され、中の様子も貴族や皇族という言葉が当てはまりそうな豪華で素敵なつくりになっています。 もともと、世界遺産としては、「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」として一緒に登録されてい...
    15 年前