普及率が上昇中の温水洗浄便座と衣類乾燥機について実験をもとに紹介します。
内閣府が2008年3月末に実施した「消費動向調査」によると、温水洗浄便座の普及率は、68.3%となっている。温水洗浄便座の近年の普及率は直線的に 伸びており、今なお上昇傾向にある。欧米の人々が日本を訪れて、まず驚きの目で見て、評価して帰っていくのが、この温水洗浄便座だそうだ。起源は米国だ と聞いたことがあるが、生まれた国よりも育った国での普及と機能の充実ぶりが目覚ましい商品の一つである。
現在普及している温水洗浄便座には、洗浄用のお湯を貯めておくタイプのものと、瞬間湯沸かし型のものとがある。今回、研究所で比較実測を行ったのは2005年5月に購入した両タイプの製品で、これら二つのタイプの製品を実際に使用した測定結果は、以下のようになった。
まず貯湯式では、標準的な使用モードでの年間消費電力量は291kW時であった。これはカタログ表示値より約10%多い。消費電力量の内訳は、便座部の保 温用に47%、温水加熱用に49%、制御用に4%が使用されていた。光熱費に換算すると年間約7000円となり、1日当たりの消費電力量は、冬季は中間期 に比べて3割ほど多くなっている。
次に瞬間式は、標準的な使用モードでの年間消費電力量は225kW時であった。これは、カタログ表示値よりも約20%多くなっている。その内訳を見る と、74%が便座部の保温用で、残りは瞬間式の加熱部17%、制御部が9%を占めている。光熱費に換算すると、年間約5400円となる。1日あたりの 消費電力量は、貯湯式と同様、冬季は中間期に比べて3割程度多くなっている。
そこでまず、便座の蓋を閉めることによる省エネ効果は大きく、貯湯式で11%、瞬間式で19%の削減効果があることが計測された。また、蓋が開いている場合は、 蓋が閉じている場合に比べて便座の表面温度が低くなり、冬季では貯湯式で平均2.4℃、瞬間式では平均3℃の差が生じた。
次に便座部と加熱部の両方の設定を「中」から「低」にすると、貯湯式で14%、瞬間式で12%、消費電力を削減できることがわかった。また、節電モード (一定時間消費電力量が制御部のみとなる節電機能)を最大限利用すると、消費電力量は貯湯式で29%、瞬間式で25%削減できる。これに設定温度の変更を 組み合わせると、貯湯式で38%、瞬間式で33%、消費電力を削減できる。このように、温水洗浄便座は、使い方次第で大きな省エネルギー効果が得られるの である。
これらの研究は家庭内での十分な省エネの実証ではないでしょうか。私たちが普段そんなに気にしないで利用している家電において、年間で比較すると驚くような省エネルギーの効果が期待できるのです。今後も注目の省エネ家電とエコ家電ですが、そもそも、どうして省エネとエコが結びついているのかと思われる方もいるでしょう。省エネは実は立派なエコ活動なのです。エネルギーと言うものは、私たちの身近であるものは電力ですね。これはもちろん電気を作り出している発電所が存在します。私たちが電力消費を少なくすることによって、発電所は余計な発電を行う必要はないわけです。つまりCO2削減につながり、ひいては、空気汚染の緩和にも関係しているのです。これって大切なエコですよね。
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ニュースRSS - 2012-04-16
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エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県) - 日テレNEWS24:
エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県)日テレNEWS24FBCのキャラクターピントンが、県内のエコ活動を紹介するエコピントンだ。
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12 年前
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