2008年9月12日

マツダ、樹脂使用量30%削減成形技術を開発

マツダは、車両軽量化の技術として、自動車用に使うプラスチック部品の質量を大幅に削減するプラスチック成形技術を開発した。この製造技術により、材料となる樹脂の使用量を約20~30%削減できる。

自動車プラスチック部品の主な製造法である射出成形法で、材料の樹脂に混ぜる発泡剤に、窒素や二酸化炭素などの一般的な不活性ガスを超臨界流体化さ せたものを利用。超臨界流体が物質に分子レベルで混ざりやすい特性を持つことを活かし、溶かした樹脂の流動性を高め、より少ない材料を金型内に速く広範囲 に充填できるようにした。

製造工程では、樹脂量を減らしても製品の厚みを増すことができるコアバック膨張成形を採用。製品の強度・剛性を確保するための気泡をミクロに制御した表面層と、気泡の大きさを任意にコントロールし低密度化させた中心層の複層構造を形成することに成功した。

この技術により、従来よりも大幅に少ない材料で軽量化を実現し、発泡していない従来部品と同等以上の強度と剛性を確保したプラスチック部品を成形で きる。このプラスチック発泡成形技術は自動車に使用されるほとんどのプラスチック部品に展開可能。コアバック成形工法の制御により、プラスチック部品の発 泡構造を自由に設計できるため、断熱性や音響特性などの機能性を高めることもできる。従来、用いられてきた化学発泡に比べ、より環境負荷が少なく、リサイ クルも容易という。

環境に優しく、リサイクルにも優れているという良いことずくめですね。まさにエコの時代にふさわしい技術開発となりました。今後も素晴らしい技術の発展を担ってやみません。
エコのニュースは最近良いニュースが続きます。もちろん環境問題は日々深刻化していくだけでなく、1実際の環境破壊による人の被害も各地で出ています。それは天災などによる直接的な被害だけでなく、通常の気候ならば生息できない生態系、つまり害虫や魚などによって食物となるべき穀物が育たずに苦しめられている人々も数多く現れました。エコについて真剣に考えなくてはなりません。

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