2008年8月27日

消融雪装置の打ち水、路面温度が6℃低下

国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所は8月15日、金沢市内の国道で消融雪装置を使った打ち水実験を実施。路面温度の低下に大きな効果があることを確認した。雪国特有の設備を夏場も有効活用し、ヒートアイランド現象の緩和につなげる試みだ。

実験は、金沢市内の商店街が発案し、同事務所に実施を要請したもの。井戸水をくみ上げて道路のセンターライン付近から散水する消融雪装置で路面に打ち水を行い、温度変化などのデータを収集した。

金沢市内の国道157号・香林坊交差点から犀川大橋の手前までの延長約460mの区間で実施。午後2時から午後5時10分までの間に合計5回、同装置で 5分間から15分間程度、打ち水し、路面温度や気温、 湿度の変化などを計測した。香林坊二丁目付近には、打ち水しない区間も設けて同様に計測し、打ち水した区間と比較した。

例えば、実験を開始した午後2時の時点で45.4℃だった路面が、実験開始直後に最初の打ち水を15分間行ったところ、6.2℃下がって39.2℃となった。その後、さらに4回の打ち水を実施。実験が終了した午後5時15分の時点には29.3℃になった。

原始的な方法であったとしても、このような取り組みも十分に温暖化防止に役立ちます。もちろん使用しているのは井戸水というシンプルな考えです。昔の日本ではよく見られた風景ですが、現在ではマンションなどの建物が多く並び、一軒家は少なくなってきているのが現状でしょう。しかし、こんな方法ですらエコに繋がるのですから、素晴らしいことだと感じます。

特に首都圏、埼玉の熊谷では40℃近い気温も毎年観測されています。天候によってはずっと晴れの可能性もあるため、打ち水で夏を涼しくするという県の取り組みもあるといいのですが。

エコのニュース・NEWS

NEWSブログ・ニュースブログ

世界遺産

2008年8月26日

ニューヨークで海洋風力発電や風車の導入も!?

米ニューヨーク市のブルームバーグ市長は8月19日、ネバダ大学で開催された「ナショナル・クリーンエネルギー・サミット」で行ったスピーチで、海 洋風力発電や超高層ビル屋上への風車設置など、再生可能エネルギーの本格的な導入策を検討していることを発表した。太陽光や地熱、河川の波力などを利用し た発電を視野に入れ、再生可能エネルギーの発電業者からアイデアを募っている。

ニューヨーク市は既に再生可能エネルギーの導入に取り組み始めており、1年間で学校や市施設への太陽光発電装置の導入量を2倍に増やす計画だ。同市 は将来的には太陽光発電で市のエネルギー需要の2割を賄えると見ている。洋上風力発電については、10年以内に同10%を賄える規模に成長するとの予測 だ。エネルギー消費量の削減にも積極的に取り組んでおり、人口が増えてもエネルギー消費量は現在の水準に抑える方針を掲げている。市役所や関連施設のエネ ルギー使用量は2017年までに30%削減する計画だ。このための省エネ投資は5年間で回収できると予測している。再生可能エネルギー事業者からの意見募 集は9月19日までの1カ月間実施され、具体策の検討に生かされる。

世界を代表する都市、ニューヨークでも、エコや省エネ、環境問題に関する取り組みが目立つようになってきました。背景には京都議定書にブッシュ大統領が最初は否定的であったのに対して、地球温暖化は科学者が予測したとおりに、年々顕著に表れ、世界各地の流れに押された形となったからでしょう。もちろん日本では先進国でもあり、先日の洞爺湖サミットでも議論に参加しています。しかし、中国やインドなどの第2経済大国のCO2削減への動きを促すまでには至らず、平行線は否めません。
先進国の一端として、もっと主張していくべきでしょう。アメリカは動き出したら早いですから、タイミングを見計らってる暇はないのかもしれません。今の時代は、日本も経済が低迷しています。エコという企業、消費者、そして国の取り組みをチャンスとして、もっと発展させていくべきだと感じます。
エコのNEWS・ニュース
NEWSブログ・ニュースブログ
【PR】世界遺産

2008年8月25日

デイリーヤマザキ、期限切れの食品を肥料化しリサイクル

コンビニエンスストアのデイリーヤマザキは9月1日より、神奈川県内の12店舗から販売期限の切れた食品(食品廃棄物)を回収し、肥料化する取り組みを始めると発表した。食品リサイクルを手がけるアクト・エアと提携する。

2007年12月施行の改正食品リサイクル法や、環境意識の高まりに対応する。デイリーヤマザキは5月より東京都内の一部店舗で食品廃棄物を回収 し、家畜の餌に再生利用する「飼料化」を実施しているが、農作物の栽培に再生利用する「肥料化」は同社として初の取り組みという。

デイリーヤマザキの店舗から、アクト・エアが食品廃棄物を回収し、同社の工場で数カ月間かけて発酵させ肥料に加工する。完成した肥料は近隣の農家に供給する。

なお、食品廃棄物の肥料化にはセブンイレブン・ジャパン、ローソンファミリーマートといった同業他社も取り組んでいる

期限切れの食品を肥料にすることはよく考えました。地球環境とエコを考える上でリサイクルは大変重要な役割を担います。可燃物としてゴミを燃やしてしまうことは簡単ですが、それをもう一度役に立つものへ変化させて資源をまかなう方法ですね。素晴らしいと思います。

エコのニュース・NEWSのブログ

NEWSブログ・ニュースブログ

2008年8月21日

IBM,顧客のグリーン化を支援するコンサルティング・サービス「Green Sigma」を発表

 米IBMは米国時間2008年8月18日,顧客のグリーン化を支援するコンサルティング・サービス「Green Sigma」を発表した。このサービスでは,センサーによる監視やデータ分析技術により顧客のエネルギーと水の利用削減を支援する。

 Green Sigmaは,企業の経営効率の向上やコスト削減などを実現させるために,事業を分析・改善するビジネス手法「Lean Six Sigma」をベースとしたもの。同サービスにより,炭酸ガス排出量と水の利用状況が把握でき,炭酸ガスの排出量と水の使用量だけでなく,エネルギーの使 用量とこれらの関連経費の削減につながるとしている。

 このサービスでは,顧客の経営環境,業界,業種に合わせて,炭酸ガスと水について主なパフォーマンス指標を設定し,センサーを設置する場所などを 含め,測定すべき活動や業務の範囲を特定する。次に,炭酸ガスと水の管理について情報を表示するダッシュボード・システム「Carbon and Water Management Dashboard」によりパフォーマンス指標を監視してパフォーマンスを分析。Green Sigma統計ツールを使い,エネルギー使用と炭酸ガス排出量,非効率的な水利用を分析して削減するためのプロセス向上をサポートする。改善できる新しい 分野を確認することもできるという。

 なお,同社が1100人を超える企業CEO(最高経営責任者)を対象に調査を実施したところ,その大半は今後3年間でCSR(企業の社会的責任)分野への投資を25%以上増やす予定だという。

このコンサルティングサービスの展開には素晴らしい可能性が秘められていることでしょう。実現されれば、企業のコスト削減とパフォーマンスを向上させた上で、エコにも繋がる、炭酸ガスの排出量削減という盛りだくさんなメリットを提示しています。もちろん浸透や企業の理解が必要不可欠ですが、大きな一歩を踏み出したと言えるのではないでしょうか。

エコのNEWS・ニュース

2008年8月19日

黒部川の黒い泥、今年も・・・

 「連携排砂(はいさ)」という言葉をご存じだろうか。2つのダムが「連携」して土砂を吐き出すことだ。富山県の黒部川では、今年6~8月、連携排砂によってダム湖にたまった32万m3の黒い泥が流れ下った。

 日本有数の清流・黒部川には、「クロヨン」こと黒部ダムの下流に、関西電力の出し平(だしだいら)ダムや国土交通省の宇奈月ダムがある。いずれも 通常ゲートとは別に、土砂を吐き出す「排砂ゲート」を持つ。ダム湖に蓄積した土砂を排出すれば、貯水量が増えて発電能力が向上し、海岸浸食を抑制すると期 待された。

 ところが、2001年から出し平ダムと宇奈月ダムが連携排砂を始めたところ、ダム湖底でヘドロ化した土砂が下流や日本海に流れ込み(上)、漁業被 害が深刻化した。同年、沿岸漁民17人とワカメ栽培組合が排砂差し止めとゲート年中開放を求めて関西電力を提訴。国の公害等調整委員会はワカメとの因果関 係を認めたが、関電は根拠無しと請求の棄却を求めている。原告は、2001年以降、沿岸流の方向である河口東側のヒラメ漁獲量が西側の5分の1に落ちてい るとして魚との因果関係も主張している。

 「毎年ボディーブローのように効いている。今後は宇奈月ダムの提訴も視野に入れたい」と原告団の佐藤宗雄・入善漁協理事。6月に結審し、判決は11月に下される。

エコと同様に考えなくてはいけない問題は、環境汚染についてでしょう。地球の環境問題が深刻化しているのは、温暖化が原因によるものだけではありません。このように環境が破壊されることによって、その土地の生態系が崩れ、人にも甚大な被害を及ぼす可能性があるのです。エコだけを考えるのではなく、これからは地球環境についても頭に入れて、考えてみましょう。

エコのNEWSブログ・ニュースブログ

世界遺産

  • ニュースRSS - 2012-04-16 - 20:03 エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県) - 日テレNEWS24: エコ心でリサイクル県立図書館で古本市(福井県)日テレNEWS24FBCのキャラクターピントンが、県内のエコ活動を紹介するエコピントンだ。 きょうは不要... http://t.co/RQu0RvB9 18:01 エコな「ソ...
    13 年前
  • スペイン・バルセロナ「カタルーニャ音楽堂」 - スペインのバルセロナにある「カタルーニャ音楽堂」の世界遺産についてご紹介いたします。 ここはコンサートホールとして建設され、中の様子も貴族や皇族という言葉が当てはまりそうな豪華で素敵なつくりになっています。 もともと、世界遺産としては、「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」として一緒に登録されてい...
    16 年前